TTPSをゲームする

社員に何も指示しなくても、自分で考えて、お客様が喜ぶこと を次々に提案してくれて顧客満足が高い。社員からはこの会社 で働けて幸せですと言われ、お客様からは御社と仕事ができて 良かったよこれからも頼むよと言われ、高収益の会社だったら 良いなと思いませんか?
 
私の意見は『事例の共有』です。こんな仮説を立ててお客様に 提案したところ、こんな結果が出てお客様は満足されたという ノウハウの共有です。その方法を他の人がマネをしてゆけば良 さそうですよね。それがTTPS(徹底的にパクって進化させ る)です。リクルートで人才が輩出され、高収益な組織になっ ている核心です。
人気のゲームには攻略本がたくさんあります。ゲームのノウハウ が共有されることの要素は何でしょうか? まず、ゲーム自体が好きで楽しいということ。そして、共有する ことで賞賛されます。仲間の中で尊敬の対象になります。本に でもなれば、印税やセミナーに呼ばれるということもあるでしょ う。名誉的にも金銭的にも恵まれます。
企業の中で、事例の共有はどうやったら進むでしょうか? 楽しくなくては続きません。今どんな状況なのか、進んでいる のか、ゴールまであとどれくらいなのかがわかり、コントロー ルしている感覚です。それには、仮説があたること。相手と一 緒に喜びあえること。全体像を俯瞰できることの3つからなり ます。 そんな組織づくりのヒントをゲームを通じて発見して、自分の 組織に応用するするワークショップをしています。
鍵は「何も指示しない」というところです。 そんなことありえない、あれこれ指示しないと動かないと思わ れるかもしれません。そんな人もゲームにはハマったりします。 ゲームにハマる要素を商品やサービスに応用したゲーミフィケー ションという考え方があります。ゲームを組織運営にも活かし たらどうでしょうか?

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国際政治や国の政策も、ゲームだと考えることができます。あ る行動を減らしたり、増やしたりするために、課税したり、減 税したり補助金をつけたりすることはゲームのデザインなので す。TTPなどの条約や法律によって、今まで有利だった国や企 業、人が不利に変わったりします。それによって、人々の行動 が変わります。
御社の中で、あるいは自分自身で減らしたい行動は何でしょう か?増やしたい行動は何でしょうか?
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