【ありえる楽考週報 vol.9】
今週の「ありえる楽考」週報は、2月2日の顧客起点の価値共創勉強会で『超一流になるのは才能か努力か』の「終章」を参加者全員で(その場で)読み、感じたことを共有し合った際のレポートを手島夕美子さんと小紫真由美さんが、それとは別企画で2月4日にお誕生日を迎えられた稲垣武志さんがご自身のコミュニティ紹介を、執筆してくれています。ではまず手島さんからどうぞ!
知ってるとは思考(頭の中)にとどまってること。
できるとは、脳以外の箇所(筋肉、骨、内臓など)でもそのことを味わい記憶したことを行動すること。私の身体が様々な要素からなるチームであると考えると、物事を一人(思考)でやるよりも、仲間(筋肉、骨、内臓など)とチームになって進めた方が広範囲に効果的だということと似ていると感じます。 また、行動するときにイメージをどこまで鮮明に持つか、そしてまずは「やれる」というイメージを描くことからだと、改めてその奥深さも感じました。それは、ピアノを弾くときに楽譜をイメージするのと、景色をイメージしながら弾くのでは明らかに音色が違ってくることに似ていると感じます。
私たちの振り返りは行動の味わいを言語化し、心的イメージを獲得していくことで、その再現性に繋がるのだと学んだ気がしています。

続きまして、小紫真由美さんです。どうぞ!
「心的イメージ」。
ありえる楽考で何度も耳にしてきた言葉だけれど、正直、具体的に何を意味するのか、いま一つ、分かった感じがしてなかった。これこそ、「心的イメージ」ができていなかったということだ。今回『超一流になるのは才能か努力か?』を読み、皆さんと「イメージ」を分かち合うことで、ぼんやりしていた「心的イメージ」がだいぶハッキリ見えてきた感じ。
「心的イメージとは、 脳が今考えているモノ、概念、一連の情報など 具体的あるいは抽象的 な対象に対応する心的構造のこと」。
これは本からの抜粋。難しく書いてあるけれど、要は何かをやるとき、頭に浮かび上がる「地図」のようなものじゃないかなと思った。以下、本や皆さんとの対話をもとに「こういうことかなあ」と考えた私の解釈。
それが勉強であれ、スポーツであれ、エキスパートになるほど、何かをやるときに浮かぶ「地図」の解像度は高くなる。たとえるなら、ある場所に通い慣れた人にとって、行き先までの全体像が立体的に(頭の中で)見えていて、迷いなく進んでいける感じ。それに比べ、その道(やり方)を知らない人は、1つ1つの道や場所(プロセスや作業)を実際に地図を見て確認しないと前に進めない。
ただ、何度も同じ道を通ううちに(練習を繰り返すうちに)、本物の地図を見なくても、頭の中に浮かぶ「地図」に沿って進めるようになる。 ただし、本では、何かを学習する際は、自己流の手探りで練習するよりも、その道の達人が持っている心的イメージにもとづく「練習カリキュラム」を参照しながら訓練することが大事と書かれている。
それは、達人の「やっていること」だけを真似る学習とは別物。やっていることの背景にある意図や「なぜそうするのか」が分かってないと、自分一人になったときに、何をどうやればいいか分からなかったという経験が私にもある。相手が「何を意図して、何に注目して、どんな順序でやっているか」を知ることで、自分が何かにトライするときに応用が効くようになる。「努力すればできる」とよく言われるけれど、何をどう努力するかが分かった感じ。 自分が今何かを「できない」のは、自分の能力や資質のせいではなく、地図=心的イメージを持ててないからだと考えたら、自分にもできそうな「イメージ」が見えてきた。


いかがでしたでしょうか?みなさんもよかったら『超一流になるのは才能か努力か?』(原題:PEAK)の最終章を読んでみて、感じたことなどをスクールタクトに記入されてみるとよいかもです(先週木曜に参加した方々のものも読めます)。
さて、ではここからは稲垣武志さんのコミュニティ紹介です!
「イオンピープルのコミュニティ」
―どういう集まりですか?
・イオンで働いているメンバーが今日よりも明日、明るく笑顔で生き易くなるために共に 学び成長する集まりです。
・現在では、イオンピープルではない多くの人も活動に共感していただき、参加して応援 してくださいっています。
―現在の活動規模はどれくらいですか?
・イオンピープル37名、応援してくださるメンバーが21名、合計58名です。
―なぜこの活動をしているのですか?
・イオンで働いているメンバーが明るく笑顔であれば、その人が接するお客さまも笑顔に なる、イオンを応援してくださるお客さまが笑顔になれば、お客さまの家族や近所の 人々も笑顔になる。それが広がっていくと、社会全体が笑顔になっていく。そういう世 界が実現できたらいいなと思い活動を続けています。
―参加するとどんな良いことがありますか?
・自分が何に関心があるのかを知ることができます。自分を知ることで、相手にも個性が あることに気付き、相手のことを知りたいと思うようになります。自分と相手の関係性 を上手く作るコツが見つかるかもしれません。
・ご自身の職場では、いろんな人との関係性でいろんな悩みがあると思います。この活動 に参加することで、その悩みのいくつかが解決する可能性があります。言葉を変えると、 新しいマネジメントの技術を身に付けることができるかもしれません。
次回(2月9日)の顧客起点の会に関してはまた別途ご案内があると思いますのでそちらをお待ちください。
なお、宿題として「MetricsとMatrixの心的イメージの違いは?」が出ております笑。
ということで今週も「楽」しく「考」えられますように!

