自己(たまかつ)紹介

ありえる楽考を特徴づけているものの一つがたまかつです。
たまかつというのは、「魂からエネルギーの出る活動」の略です。
エネルギーが出るというところがポイントです。
自分がやったことのなかには、エネルギーをもらえる活動やエネルギーが奪われる活動があったのではないかと思います。まずは、エネルギーが出たかどうかに注意を向けてもらいたいのです。そして、いつもこうだったらいいのにと感じられる活動を再現される要件を探りたいのです。
最初のうちはピンと来ないかもしれません。やりがいがある仕事、面白い仕事、楽しい仕事があるのではないのです。自分がどのように現象を捉えているかの方が大きいのです。人が羨むような仕事についても、その人にとってはむしろ苦しいだけということもあります。
 
Druckerの”何によって憶えられたいか”と同じ趣旨です。
そういう意味で、Tim CockのJobsの追悼スピーチは、まさに、何によって憶えられたかの好事例といえそうです。たまかつの文法として、生き方信念成し遂げたこと言ったこと行動したことが構成要素と考えて良さそうです。
ありえる楽考では、目的と目標は意図して区別しています。
目的は、やるかやらないかの範囲を決めるものです。たまかつを決めることで、やることの的が絞られます。それ以外は、諦めたり、断ったりすることで、時間の余裕をつくります。
その範囲を決める最も重要な要素は「何にどう役立つのか」だと考えています。
Steve JobsがAppleに復活した時、まず最初にやったことは、商品・サービスの絞り込みでした。iMacを発表するまでの間、社員に向けて発信したのがThink DifferentというCMです。
Tim cockのJobsへの追悼スピーチにも出てきます。このCMによって、Jobsは自らの信念、あり方、存在意義を語ったと言えます。
 
この中で、アインシュタインやマーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ジョン・レノン、アルフレッド・ヒッチコック、マハトマ・ガンディー、パブロ・ピカソ、エジソンなどなど世の中から変わり者といわれつつも世の中をよりよく変えた人たちクリエイションサポートするツールをつくるのだということを宣言します。
さらにいえば、Steve Jobs自身に必要なものをつくったわけです。
たまかつの中に留まるためには、商品・サービスが必要になります。
商品・サービスをつくりには、コンセプトとモデル(設計図:構成要素とその関係を表したもの)とストーリー(手順書:どうやって実現するかの方法)が必要になります。
これらを反映させたものがたまかつになります。
 
そういう意味で、私が目指してきたのは、ビジョナリー・カンパニー2で紹介された、Hedgehog Concept(ハリネズミの概念)と
弾み車の法則(モデル)をあわせたものです。
それを喜楽利(きらり)と呼んでいます。
誰の何に役立ちたいのかの対象と
どのように役立つのかの方法と
その結果何が得られるのかを表現したものです。
とはいえ、最初から明確には描けないと思います。
徐々に自己理解・他者理解を深めていって、言語化・構造化してゆきましょう。