【ありえる楽考週報 vol.41】

今週の「ありえる楽考」週報は、帰納と演繹についてです。
 
前回の結びで、
>次回は、帰納、演繹についてもう少し深めてみようと思います。
と書きました。
 
 
そもそもですが、振り返りで何をしているのかというとパターンを見つけようとしています。
なぜ、パターンかというと未来を予測できる確率が上がるからです。
ある状況をこれって兆しではないかと考え、だったらこんな結果になるのではないか
だから、対策をしようとか考えるわけです。
人は予測せずにはいられないのです。
 
なので、兆しを見極めることが重要になります。
そこで登場するのが帰納法なのですが、人は帰納的思考が苦手だと言われています。
ありえる楽考的には苦手=体系的なトレーニングをできるまで継続していないだけなので、必要であれば、体系的に適切にやればできるようになると考えています。
 
で、どうやってですが、振り返りのルーツの一つが『易経」です。
易経に興味を持ったのは、リクルートの自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよは易経の「窮すれば即ち変ず、変ずれば即ち通ず、通ずれば即ち久し」からきていると書かれていて、手にしたのが竹村さんの『リーダーの易経』でした
何人かと易経って知ってる?という会話をしましたが、誰も知らない。えー、マジかと思いましたが、それが実態なのですね。
易経は英語では”Book of Change”というのだそうですが、変化の書です。
竹村さんの解釈で、面白いのはすべて陽の卦である乾為天はリーダーの成長の理想だという話です。仮説をたて、全力を尽くし、振り返る。できるようになるまで継続することというメッセージを受け取りました。成人の発達段階とも重なるなーと言う印象でした。
その中で、30〜40代の課題が「君子終日乾乾す」ということで、これが仮説検証の積み重ねにあたります。これによって、兆しを掴めるようになるわけです。
 
ちなみに、ありえる楽考の12原則の9番は「記録をつけ、省みて省く」です。
これも易経からとっています。何かを始める時には、何かを止めないとやることであふれかえってしまい、かえって何もできなくなってしまいます。国の行政機関に外務省、財務省、文部科学省というように「省」があてられているのは、省みて省いてゆかなければ、どんどん組織が巨大化して機能しなくなるのを戒めるためという説があります。
常に最も大事なことに時間とエネルギーを使うためには、省みて省く反省の習慣は必須です。(反省とは、懺悔でも後悔でもなく、省みて省くことです)
 

10月15日に易経の読書会をします。

最近、竹村さんのお弟子さんから本を出しましたと連絡をいただきました。
読んでみると64卦すべてを網羅していて、それぞれに質問が添えられています。
ありえる楽考を理解してもらうためにも、易経のことをぜひ知っていただければと思い、読書会を10月15日に開催することにしました。
https://fb.me/e/4KLDCkyJU
 
次は、「たまかつ」とソースの関係について書きたいと思います。
 
ということで、今週の週報は以上です!