権威主義国家が民主主義国家を上回っている

プーチン・ロシア大統領㊧と習近平・中国国家主席(2019年11月ブラジリア)=ロイター
権威主義国家 権威主義国家は政治的な権力が一部の指導者に集中する。軍事・独裁のほか、大統領や首相などが形式的には選挙で選ばれていても実態は独裁的な場合も含む。
英オックスフォード大の研究者らが運営するデータベース「アワー・ワールド・イン・データ」はスウェーデンの独立機関「V-Dem」の研究に基づいて国や地域の体制を4分類している。国民が政府の最高責任者を選ぶ権利を平等に持っているか、個人やマイノリティーの権利が保障されているかなどが基準だ。日本や米国は最も民主的なグループに入る。中国は最も強権的な「閉鎖型権威主義」、ロシアはその次に厳しい「選挙型権威主義」にくくられる。
1990年代の冷戦後に自由主義が台頭し、米欧が中心の民主主義国家の数は80年代の2倍以上に増えた。2010年代は中ロなどの権威主義国家との対立が深まり、民主主義の影響力が弱まっている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)では経済社会活動を強権的に制限する都市封鎖などの措置が広がり、民主主義国家内でも対立が生まれた。