認知強化-媒介プロジェクト

どれほど優れた実績があり、どれほど有能な 人でも、認知のいずれかの機能が鍛えられて いない5歳時のレベルのがあって、そのことに よって失敗していることがある
 
 
といわれていま す。相手の立場に立てなかったり、約束を守 れなかったり、細かい作業が苦手だったり、 気づかなかったりするなど、性格で変わらな いと思われていることが、実は、頭の使い方 の偏りによるものかもしれないのです。イスラ エルの認知心理学者のFeuersteinは、頭の使 い方を13種類に分類しましたが、こころでは、 代表的な4つの頭の使い方を紹介します。 1つ目は対比・類推(アナロジー)です。今ま で見たことのない初めてのものを理解する時 に、対比することによって特徴を見つけます。 対比・類推が得意だと一を聞いて十を知ると いうようなことができます。苦手だとすべてに 細かい指示が必要になります。 2つ目は括って名づける概念化(カテゴリー・ コンセプト)です。いくつかのものをまとめて 名づけることによって、単純化して頭の中で情 報を扱いやすくできます。これは言葉のもつ 有力な機能で、共通言語を持つことで、意思 疎通がしやすくなります。 3つ目は部分と全体を分けて関係づける(モデ ル化する)ことです。特徴的な部分を抜き出し て、関係を見つけることによって、同じことが 繰り返し起こる構造を見つけます。位置関係 を考える典型は地図や設計図です。これによっ て全体を俯瞰することができます。 4つ目は進行(プログレッション)です。道順 や手順、計画などロジックといわれるもので す。こうなって、こうなって、こうなるという 時間軸による変化です。 新しいことに取り組む際にはすべてが必要で すが、すべてが得意な人は稀です。自分が得意 な頭の使い方に偏っています。問題は得意な頭 の使い方が違うことによって理解しあえない ことがあることです。いくつかの頭の使い方が あって、どれも必要だと知っていないと頭の使 い方が違う人がバカに見えてしまいます。そう するとチームの相乗効果を高める要件である 敬意を持ちあうことができなくなってしまい ます。認知の強化が必要なのです。