知識をいつ誰にどのように伝えるか。
どうして私たちはこのことを今学んでいるのですか。 私が教えるゼミの最終日に、アリエルという名の学生がふ然と、そう質問した。 それまで3カ月間。私は、火曜日の午後に心理学部の地下会で、28人のミシガン大学の学部生と感情をうちなる、声によるチャッターも、その一部だをコントロールする人間の能力について、科学が教えてくれたことをめぐり議論してきた。
 
最後の宿題は、私への質問を携えて教室へ来ることだった。 このコースを終了する前に、そして、大半の学生にとって、人生の次の段階へと歩み出す前にくすぶり続ける、どんな疑問でも提起できるチャンスだ。 毎学期ゼミを担当するたに、私が最も楽しみにしてきた授業である。
 
 
 
 
議論がきっかけで、いつも興味深い着想がわいたし、それが新たな研究につながったことさえあった、 よく晴れたその午後表室に入っていった時点では、この最終回の授業が科学者としての仕事に新たな局面を加えることになるとは思っても、見なかった。 授業が始まった途端、アリエルが一番に指してほしいと言わんばかりに、さっと手を挙げた。私は、彼女を指したが、何を問われているのか、よく分からなかった、
参加者 101:11
もう少し具体的に言ってくれるかなと尋ねた。 私たちは、この楽器の間、中、気持ちを上向きにする方法、成功に近づく方法を学んできました。でも、私たちのほとんどは今年卒業します。 どうしてもっと早く、こういう知識が本当に役立つ時期に誰も教えてくれなかったのでしょう。
参加者 101:30
教師なら、何度か授業を受け持てば、どんな質問が出されるか、予想がつくようになる。しかし、この質問は違った まるで気付かなかった壁に真正面からぶつかったような気がした。 私は、アリエルの質問を他の学生たちに投げかけることで、切り抜けたそう。教師には馴染みの手口だ。学生たちは挙手して意見を述べ始めた。
参加者 101:51
しかし、私はほとんど聞いていなかった頭の中は彼女の発言で一杯で思考停止状態だった 実のところ、答えがわからなかったのだ、やがて授業は終わりに近づき、私は学生たちに別れの言葉を述べ、学生たちはそれぞれの未来に向かって旅立った。 しかし、アリエルが言わんとしたことは、私の心にトのように突き刺さったままだった内なる声は、痛みを引き起こすからこそ、価値があるこの仕事を始めてから、ずっと、そして、その楽器の間にも内なる声から逃れたいと絶望する人たちに出会ってきた、
参加者 102:23
彼らは打ちなる声のせいで、気分がひどく落ち込むという、それは理解できる 御存じのように、チャッターは思考を曇らせ、痛ましい感情で、私たちの頭をいっぱいにしやがては、大切な健康や希望や人間関係を損なう 内なる声は心を攻めさなむ声だと考えるなら、その声を永遠に封じたいと無想するのも当然だ。
参加者 102:43
しかし、実のところまともな人生を目指すなら、うちなる声は絶対に失ってはならないものだし、良い人生を目指すなら尚おさだ。 今日、多くの文化では、今を生きることが称賛されるものの、人類は常にそうあるべく進化してきたわけではない一、 むしろその逆だ、人間は内なる声を糧とする思考と、記憶と空想の働きによって内なる世界の楽器を維持する力を発達させてきた
参加者 103:08
絶えまない内なる会話のおかげで、頭の中に情報を保存し、自分の決定について考察し、感情をコントロール別の未来をシミュレートし、 階層に更り、目標までの道筋を辿り、自己認識を下支えする個人的物語を絶えず、更進し続けることができる、 自分の心から完全には離れられない、その性質が人間の創違の主たる原動力となり、そのお陰で私たちは建動物を作り、物語を紡ぎ、未来を夢見る。
参加者 103:34
しかし、感情を上向かせる時だけ内鳴る声を評価するのは間違っている。自分自身との会話がネガティブな内容になる場合も、それ自体は悪いことではない、 内なる声に傷つくこともあるかもしれないが、恐れ不安、怒りなど様々な形の苦しみを経験する力も少量ずつ使えば、とても役に立つに、そのような経験のおかげで、環境の変化にうまく対応 できるようになる。言い換えれば、多くの場合、内なる声は痛みを引き起こすにもかかわらず、価値があるのではなく、痛みを引き起こすからこそ価値があるのだ。
参加者 104:05
私たちが痛みを経験するのには、理由がある痛みは危険を警告し、対処するよう知らせてくれる。 そのプロセスが生存にとってのとてつもない利点を与えてくれる。 実際、遺伝子の突然変異のせいで、痛みを感じられない体質の人が都に何人か生まれてくる3、そして、その体質のせいで造成してしまうことが多い、
参加者 104:26
感染症による不快感、熱湯によるやけど、骨折の痛みなどの経験がないため、どんな処置が必要かも。自らの極度の脆弱さも分からないからだ この現象は内なる、声の厳しい側面の必要性を映し出している 内なる声は、ネガティブな感情によって思考を曇らせることがあるものの、そのような批判的な自己制察力がなければ、学び変わり向上することは難しいだろう。
参加者 104:50
晩、3界の席で披露したジョークが全く受けないと気まずいものだが、次は恥を書かない。妻にも恥をかかせないために、後でその場面を頭の中で再現し、何がいけなかったのかを反省できるのは、有り難い 内なる声に心を乱されることがない、人生はごめん、被りたい、それは、会のない小舟で大会にこぎすようなものだ。脳卒中 二より後遺症が残った神経解剖学者のジルボルトテーラーは、言語の流れが淀んで停止するとともに、チャッターも止まるのを感じ、奇妙な高揚感を覚えたが、
参加者 105:19
その一方で空虚で切り離された感覚に囚らわれました。人間には内なる会話による痛みが時々必要なのだ、 肝心なのは、ネガティブな精神状態を完全に避けることではない、 その状態に押しつぶされないことだ、若い人たちにツールボックスを与える。そう考えると、教え子のアリエルのことがまた思い出される。
参加者 105:38
あの質問をした時、彼女はこう言いたかったのだ。 なぜ、チャッターに翻弄される経験を減らす方法を、人生のもっと早い時期に学べなかったのか。もちろん、彼女も私たち皆と同じように内なる声をコントロールするのに、必要なツールの数々を持っていただろう。 しかし、私の授業を取るまで、それらを管理する方法について、明確な指導を受けたことがなかった。
参加者 106:00
そして、私はアリエルに問われ、そういう知識を十分には勝ち合ってきたかどうか、自問することになった。 その授業の数週間後、当時4歳だった長女が泣きながら、幼稚園から帰ってきたある男の子に、おもちゃを取られたから、悲しいのだという 事の次第を話す娘をなだめようとしているうちに、アリエルの質問がまた、脳裏に蘇った
参加者 106:21
感情のコントロールの専門家であるはずの私の目の前で、我が娘はこうして苦しんでいる。 もちろん娘はまだ4歳で感情をコントロールする能力を支える神経回路は発達途上だ。それでも悩ましい思いだった 娘や、その友人は、幼稚園や学校でどんなことを習っているのだろうか、そして、アリエルが私の授業を取るまでお預けにされていたと感じ、
参加者 106:44
タツールを娘たちは持てるようになるだろうか。 そして、18年後に、娘はアリエルが私にしたのと同じ質問を教授にするのだろうか、いや、私に問う可能性の方が高い そうなれば、今よりもっと気がとめるだろう。その日から、何日も何ヶ月も心の自己注意力を生かすための抱負で驚くほど多し、多様な方法について考え続けた
参加者 107:06
距離を取る、自分に話しかける人間関係を活用したり、向上させたりする環境の恩恵を受ける、プラセボヤ儀式を利用するなどといった方法だ。これらの技法は、 私たちの内面や周囲のありふれた風景の中に潜んでいた特定のツールが万能薬となるわけではないものの、どの方法も打ちなる。声の温度が当たり 過ぎると、それを覚ます力を持っているところが、これらの知見が世の中に浸透しているようには思えなかった。そこで、仕事に取りかかった
参加者 107:35
志を同じくする科学者や教育者を集め、感情を管理する科学についての知識を基に、中高等学校のカリキュラムに組み込めるコースをつくることにしたのだ。 全米を回って何百人もの。教育者、科学者に会った後、2017年秋、私たちは予備調査を開始した 目的は内なる声の活用法も含めた感情コントロールの研究に基づいて、カリキュラムを作り、4、
参加者 107:58
こうした情報を教えることが、生徒の健康成績、他社との関係にどう影響するかを評価することだ。この予備調査は、ツールボックスプロジェクトと名付けられた。 そしてあり、難いことに努力は身を結び始めている予備調査後では、文化的にも社会経済的にも多様なアメリカの公立学校生450人ほどの集団が私たちが考案したツールボックスコースに参加してくれた、 その結果は、胸を踊らせるものだった。ツールボックス、カリキュラム
参加者 108:26
の授業に参加し、日記や距離を置いた自己対話や朝鮮志向への転換といった方法について学んだ子供たちは、実際に日常生活でそれらをかなり活用していた しかも、これは始まりに過ぎない 1万2000人近い生徒対象に、近日中により大規模な調査を行う計画が進んでいる、自分自身のツールボックスをつくる、ツールボックスというヒーは、私たち研究者が開発したカリキュラムの内容を表すだけではない、
参加者 108:52
本書から得たものを活用してほしいという願いも込められている距離を取ることも一つのツールだ。 自分は壁に止まったハエだと想像してもいいし、空想の中でタイムトラベルをしてもいいし、頭の中で自分自身と自分の苦境を縮小して眺めてみてもいい 距離を置いた自己対話という手もある。
参加者 109:09
非一認称代名詞や自分の名前を使って、自分に話しかけることもできれば、抱えている困難を一般化するために、普遍的なあなた優を使うこともできる。 日々の生活の中で、私たちはチャッターと格闘する人にとっての内なる声のツールになれるし、相手もこちらに対して同じことができる。 そのためには、相手とともに反数することを避け、思いやりのある支援と感情が落ち着いた時に、建設的な発想転換をする、手助けをバランスよくやればいい。
参加者 109:36
自分の力に自信が持てず、ストレスを感じている人の緊張をほぐすよう、目立たないやり方で、手助けしてもいい、 チャッターへのこうした対抗策は、突入する傾向が高まる一方のデジタル世界での交流にも応用できるが、インターネット上で避けるべき振る舞いもある。 ソーシャルメディアの能動的ではなく、受動的なし、オとインターネット以外の現実世界では決してしないような共感を書く行為は、是非とも避けなくてはいけない、
参加者 110:01
私達を取り巻く、複雑な世界から得られる、もう一つのツール群がある母なる自然は人間の心にとって、まさにツールの宝庫だ。 そこには、注意力を高めるツールを修復してくれる心地、よく効果的な方法が含まれている、 これらのツールは、チャッターの軽減と健康の増進に大いに役立つ。
参加者 110:19
自然は私たちを伊筆に出してくれるが、そのような経験は山のたきまで行かなくても、いくらでもできる コンサートでも、信仰の場でも、自宅での特別な瞬間にさえ、味わうことができる娘たちが、初めてパパと言った時のことを思い出すだけでも、心にイフが蘇る 同様に、周囲の環境に秩序を与えることでも安堵感が得られるえ、気分が良くなり、考えが明確になり、仕事などの質が向上する。
参加者 110:44
さらに、新年の順応性が私たちにとって有利に働く 予想に関わる神経機関を通じて、砂糖を固めただけだとわかっている錠剤が体調を改善してくれることもある、儀式にも同じ効果がある 文化により規定された儀式であれ、自分自身が作り出した儀式であれ、その点に変わりはない
参加者 111:02
心の自己治癒力は、実際魔法のようだ。超自然的な意味ではなく、イフを呼び起こすという意味で、これで各種のツールについて知ることができ、た だが大事なのは、自分自身のツールボックスを作ることだ、それは各自が解かなければならない 難題であり、だからこそ、たとえ研究の成果を知っていても、チャッターを抑えるのが至難の棒であることが珍しくないのだ。
参加者 111:26
化学はこれまで多くを教えてくれたが、学ぶべきことは、まだまだあるチャッターをコントロールするための多様な戦略は、様々な人にさざな状況で、どのように連携して効力を発揮するのか、六 戦略の組み合わせを変えた場合、効果はどうなるのかながこうした問題について、 あ、解明が始まったばかりだ。あるツールが他のツールよりもよく聞くのは、なぜか
参加者 111:48
一人一人が最も効果的なツールを見極める必要がある内なる声の管理は、明積な思考に役立つだけではない。 友人や愛する人たちとの関係を強めたり、大切な人をしっかりと支えたり、働く人が燃え尽きてしまわないような組織や企業を増やしたり、自然を生かして秩序ある優れた環境を設計したり、つながりと共感を深めるために、 デジタルプラットフォームの再考を促したりする可能性を秘めている。
参加者 112:12
要するに、自分自身との会話を変えれば、人生が変わる可能性があるのだ、心の声を聞くということ。私が自己制察に興味を抱いたのは、父のおかげだ、 子供のころ、父が内年へ向かい、自分自身に問いかけてボラントを流したという話をすると、私も子供たちが動揺しているときに同じことをするのかと、よく尋ねられる その質問への答えは脳だ、ほぼ間違いなくそうはしない。私は父とは違う
参加者 112:38
しかし、だからといって、チャッターにどうすれば対処できるか、子どもたちに話さないわけではない、 子供たちの幸せと健康と成功を望む父親として、自分自身との会話を活用するのが、こうした目標の 達成に、どれほど重要かを知っている科学者として、チャッターへの対処方法ど、大切な教えはほかにないと思う。ただ、自分なりの方法で教えている
参加者 112:59
子供たちが動揺している時、私は子供の肘に絆創膏を張り、その絆創膏のおかげで気分が良くなると思えば良くなるよという 子供たちが落ち込んだ時は、自宅近くの緑あふれる植物園へ散歩に連れ出し、遊び場や教室で最近あった小さな衝突の話を聞いて、やり広い視野で物事を見るよう注意、深く促す、 そして、子供たちが身ニば鹿げた理由でどうしようもなく、無分別な振る舞いをする時には、ママやパパがなんというか、想像してごらという。そして、くすぐる
参加者 113:27
本書を書いている最中にわかってきたことの一つは、娘たちが自分自身と交わす会話の中で、妻と私の果たす役割がどれほど大きな影響力を持つかだ。 私たち夫婦は必要な時には娘たちを心の声で支援し、娘たちがその中で育つ我が家の文化をつくるという意味で、自らが娘たちのツールの一つだ。 私たちが娘たちの内なる声を形成し、同時に娘たちも私たちの内なる声にますます影響を与えつつ、ある
参加者 113:54
娘たちに教えているチャッターの抑制法は、多くの場合、役に立っている。確かに、娘たちも私が父に向かってしたように、目を白黒させて、戸惑うことがある。 それでも、やがて、二人とも多数の方法を自ら実践し始めていることに、私は気づいた絵のうちにある様々な手法 の間を自分なりに行ったり、来たりしながら、効果的なやり方を見つけている。
参加者 114:17
そうやって、娘たちが生涯を通じて、自分自身との会話を活用できるよう、手助けしてやりたいと思う。また、 チャッターに見舞われたときには、それを沈めるための距離を思好と体験の間にとるのが効果的である。一方、喜びに関しては、逆に人生の愛しい瞬間に没入する方が十分に味わえることを、 自分自身と娘たちに言い聞かせている人間の心は、進化の最も偉大な創造物の一つだ人類と優秀を生き延びさせ、繁栄させたわけではない。
参加者 114:44
人生に必然的には、痛みが伴うにもかかわらず、最良の時を祝うだけでなく、最悪の時にも意味を持たせることのできる脳内の声を与えてくれたからだ、 私たち皆が耳を傾けなければならないのはやかましいチャッターではなく、そういう心の声だ。 アリエルとは、最後の授業以来連絡を取っていないから、彼女は自分の質問が何を触発したか、知る、良しもない、それでも、いつかこの本を読めばわかってくれるだろう。
参加者 115:09
本書も、またあの最後の授業から生まれた作品だ。 化学により解明されていながら、私たちの文化にまだ根をおろしていない発見を世に伝える、新たな試みである、ある意味では、この世にはあまりにも多くのアリエルがいる。 自らの心について知りたいと切望し、なぜチャッターが生まれるのか、どうすれば、それをコントロールできるのかを知りたがっている人たちだ。
参加者 115:31
だから、彼らのためにこの本を書いた自分のためでもあるあなたのためでもある。 午前3時に、リトルリーグの野球のバットを握りしめて、家の中を行ったり、来たりするような具行を誰もすべきでないから。