【ありえる楽考週報 vol.18】
今週の「ありえる楽考」週報は、4月6日の勉強会にての概況を森田敦子さんが報告、またその際の資料的なものをお出しくださった鈴木いくみさんがコメントを寄稿してくれています。
そんなわけでまずは森田さんから。
先週の木曜20時勉強会では、CHATTER最終章を読み進めました。
改めて、自分の中にある声はどんな声であっても全て大切なんだということを確認できたことがとてもありがたかったです。
頭の中のひとりごとには様々な声がありますが、内なる批判者だった声が最良のコーチに変わっていくという変化を起こすべく、私は毎週毎週GCに取り組んでいるのだと思います。
本の最後の部分では、チャッターを制御するための26のツールがまとめられているのですが、今回いくみさんがその全体像と26の方法をとってもわかりやすくまとめてくださいました。
勉強会の後半パートでは、いくみさんが作成くださったツール一覧を眺めながら、その中の一つ「友人に助言していると想像しよう」という方法について、対話が深まりました。
私自身はセルフ・コンパッションというイメージで理解して、日頃からこの感覚は自分のチャッターをコントロールすることに役立っていると感じています。
ですが、皆それぞれに独自の言語を持っているという背景の違いから、一つ一つの方法に対して思い浮かぶイメージが異なっているということも非常に興味深かったです。
また、書籍では「自分だけで実践できるツール」もいくつか紹介されているのですが、それらもやはりGCを通じてファシリやメンバーからのサポートがあるとより続けやすくなるものばかりという気づきもありました。
頭の中のひとりごとをコントロールするためのツールは一人ひとりにフィットするものが異なります。だからこそ、自分専用のツールボックスをつくる必要性が本の中でも語られています。
この自分専用のツールボックスをつくるプロセスに、コミュニティによるコンセプトの違いが役立つのかもしれません。
私自身はモノのかたつけ(環境秩序を整える)ことを切り口として、コミュニティコンセプトに「自己決定力の向上」を掲げています。このように様々な切り口があるからこそ、自分の関心にフィットする入り口から、自分専用ツールボックスづくり(=自己理解)を深めていくことができるのではないかと考えました。
来週も木曜20時勉強会では、チャッターを制御するための26のツールを深めていく予定です。
是非、皆さんとご一緒できると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
続きまして、いくみさんのコメントを。
木曜20時〜の勉強会で、『Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』を読んでいます。
グループコーチングについて、本をきっかけにみなさんと対話するのが、とても楽しい時間です。
先週は、「結論」〜「26のツール」を読みました。
「chatterを内なる批判者ではなく、最高のコーチにするにはどうしたらいいか?」簡単にいうとそんなことが書かれている本です。
現在、研究で明らかにされている有効な26のツールが結論にまとめられています。
この26のツールを自分なりに組み合わせて使う=チャッターボックスを作ることで、chatterとうまく付き合えるようになる、そんな教育プランの実践も始まっているようです。
今回は、ありえるさんの「各26のツールボックスの言葉の概念の捉え方から確認してみては?」の問いにより、各自が気になったツールや感じたことを交流しました。
今回の学習会で話題になったchatterを制御するためのツールをご紹介します
・「友人に助言していると想像しよう」【自分だけで実践できるツール】
自分に厳しい声をかけてしまう時、友人にどんな言葉をかけているかを思い浮かべてみよよう!というツールです。でも、友人にかける言葉も人それぞれですよね。相手を思って厳しい言葉をかける人もいれば、友人には優しい声をかけるという人もいて、人はみんな独自の言語体系をもっていることがその対話からも浮き彫りに!だからこそ、使う言葉の意味や背景を丁寧にみていくことの大切さを改めて感じました。また、ファシリをしているメンバーの顔を思い浮かべてどんな声とかけるか考え、それを自分にも向けているという声も。大切な人にかける声が自分にもかけれたら、確かに自分責めモードから、自分研究モードになれますね。
・「顧問団をつくる」「目に見えない形で支援しよう」【他者に関わるツール】
媒介上手なファシリがやっていることはこれではないか!と話題になったツールです。さりげなくその人に必要な人との出会いや関係性を作ったり、「相手は本当にそう思っているのか?」「相手の本当の願いは何か?」ということを丁寧に感じ、助けていることを相手に悟られずに支援することができること。これは自己顕示欲や承認欲求が強くある発達段階ではなかなか難しく、ファシリテーターの「自律」「自立」が感じられる場面でもあるという話にもなりました。
26のツールをよく見てみると、これはグループコーチングで起きていることだな、とか、ファシリテーターとして意識すると良さそうなことだな、とか、自分の振り返りにも生かせる視点だな、と多様な角度で楽しめます。
私は、今、くろかつ(主催いちこさん)や楽らぼ(主催吉田さん)などで、子育てや身近な人との関係性の中から自分の心の動きを大切にみる振り返りの場のファシリをやらせていただいているのですが、自分の中の声=chatterを無視するのではなく、うまく付き合ったり、大切に扱うことができるようになったりすると、本当にみなさんが前に進んでいくのを目の当たりにしているので、お〜起きていることはそういうことか、と読みながら感じています。
この学習会では、ツールを元に対話することで、自分の価値観や概念にも改めて気づくことができ、まさに自分だけのチャッターボックスを作っていくヒントになるな、とも感じています。
楽しく話しているうちにあっという間に1時間がたち、次回も26のツールをじっくり眺めてみよう!ということになりました。
ツールをきっかけに自分の話をしながら気づくことがいっぱい!
次回も楽しみです&ご一緒できる方が増えると嬉しく思います^^
今週の週報は以上です!