【ありえる楽考週報 vol.21】
今週の「ありえる楽考」週報は、5月8日の勉強会に参加された森田敦子さんからのご報告です。
ではどうぞ!
毎週月曜日20時半〜のファシリ勉強会では、「職場の現象学」をテーマごとに紐解いています。
今週は「見て覚えることの意味」でした。

ありえる楽考のグループコーチングでは、あえて教えないという場面があるかと思います。そこには、まさに「見て覚えることの意味」が隠されています。
対話の中では、職場でのエピソードから、グループコーチングファシリ視点でのエピソードがたくさんありました。その中で印象に残ったものを紹介します。
例えば、職場というシチュエーションでは新入社員本人の「見る力」が作用するというお話がありました。新人の方が「見て覚える」ということは、見られる対象として先輩社員が存在します。
また、他には「見て覚えて」と言うと乱暴さを感じてしまうかもしれませんが、ありえる楽考の教えない文化は、決して意地悪で言っているわけでないというお話も。
あえて教えないのは、参加メンバーが「どうしたらいいかわからない」という状態に意図的にしていて、この状態から学んだことは実体験として自身の学びとして強く残ります。
答えを教えてもらえると楽ですが、他の人の真似から入り、その内容や意味を理解しようとすることに価値があると考えることなのだと思いました。
皆さんと対話する中で、ファシリは何をしているのか?を改めて考えてみると、いろんなことを観察しているということも意識することができました。
参加メンバーには何がわかっていて、何がわからない状態なのか。
これは参加メンバー自身がどれぐらい観察できているのかを知るということかと思います。
「見て覚える」につながる観察ができていない人は、ファシリとして放置してはいけないので、そういったメンバーに対して行うのが「媒介」であるということも改めて理解が深まりました。
観察できていない人は「何」を見ると、自分で気付くきっかけになるのか。ファシリは、この「何」を捉えて、アプローチしてみるという「媒介」を行っているのだと考えると、他のファシリの皆さんから学べることが増えそうです。まさに「何」を見ようとするのかで、見え方が変化していく感覚として、こういう場面をGCを通じて増やせると良いのだろうなと思います。
最後には「競争の結果としての共創」というキーワードに着目しての対話でした。
「もっとうまくなりたい」「他の人はどうやっているんだろう」という関心で努力に向かうことの延長にあるのが、ここでの「競争」という意味かなと理解しました。その結果としての「共創」というのは、それぞれにたまかつが磨かれていった先に相互に補完し合うコミュニティに近づいていくイメージを持っています。それは、地獄の食事風景でなく、やはり天国の食事風景だなとさっちゃんのイラストと共に、イメージが刷り込まれた感覚です。
また来週のファシリ勉強会でも「職場の現象学」を深めていきます。単発参加でもその時々の学びが多い場だと思いますので、ぜひみなさんとご一緒できたら嬉しいです。
新たなプロジェクトの案内
ChatGPTプロジェクト
ホームスクールアライアンスプロジェクト
振り返りがうまく書けないという声を聞くことが少なからずあります。
- 感じる力、考える力、表す力からなる言語を中心とした情報を処理・操作する領域
- 考える力や表す力などを支え、その基盤となる「国語の知識」や「教養・価値観・感性等」の領域
↑ これって、1は認知能力、2は概念量(エキスパートになるのには、その領域において5万チャンク必要といわれている)と言い換えできるのではないか、
と感じたわけです。

ということで、今週の週報は以上です!