学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書) 

羽生善治氏推薦「学ぶことの大切さ、学ぶ方法を学ぶ大切さがわかる1冊です。」
生涯学習という言葉を耳にする機会が増えました。これから超がつく高齢化社会に向かっていく日本において切実かつ現実的な課題であると思っています。また、子どもの教育に関しても無数の長期間の議論が行われ続けています。多かれ少なかれ人々は何かを日々、学び続けているわけですが、意外にもその方 法論には無頓着なことも多いのではないでしょうか。
今井むつみ先生の本書では実地と研究に基づいた知に関する深い考察が描かれています。私のことも紹介して頂いて面映ゆい限りですが、どんな異なったジャンルにおいても、エキスパートになるには洗練された学習は不可欠です。また、本書ではそのプロセスにおいて陥りがちな点にも言及されていて、とても実用的な側面もあります。
また、言語についても深く考えさせられます。なぜ、母国語以外の習得がかくも難しいのか(ごくごく稀に何でもすぐに習得する人もいますが。)その要因が解らなかったのですが、読後に納得をしました。
(本書前文、羽生善治「誰にでもできる探究」より)
はじめに
誰にでもできる探究……羽生善治
 
第1章 記憶と知識
1 「記憶力がよい」とはどういうこと?
2 知識とは何だろうか?
 
第2章 知識のシステムを創る ──子どもの言語の学習から学ぶ
1 できることから始める
2 ことばの意味の学び方を学ぶ
3 知識のシステムを構築する
4 概念の創出
 
第3章 乗り越えなければならない壁 ──誤ったスキーマの克服
1 赤ちゃんでもわかる物理法則
2 誤ったスキーマ
3 思い込みの落とし穴
4 母国語のスキーマと外国語学習
5 誤ったスキーマの克服
 
第4章 学びを極める ──熟達するとはどういうことか
1 熟達とは何か
2 スキルの自動化と作動記憶
3 直観力はどこから生まれるのか
 
第5章 熟達による脳の変化
1 脳のしくみと熟達
2 脳はどのように変化する?
3 人から学ぶときの脳の変化
4 「直観」はどこにある?
 
第6章 「生きた知識」を生む知識観
1 知識観が学びを決める
2 「生きた知識」を獲得するには
3 暗記はほんとうにダメなのか
4 「生きた知識」とエピステモロジー
 
第7章 超一流の達人になる
1 いかに練習するか
2 努力か、才能か
3 熟達と創造性
4 「天才」とはどんな人か?
 
終章 探究人を育てる
1 探究人を育てるためのシンプルな鉄則
2 遊びの中から探究心を育む
3 学ぶ力は自分で身につける
 
おわりに
参考文献