ありえる楽考とは何か

ありえる楽考は価値共創コミュニティのエコシステムです。
価値共創コミュニティは「たまかつ」を生きている人がお互いの特徴を活かしあい補完関係で価値をつくりだします。
「たまかつ」というのは、魂からエネルギーが湧いてくる活動(たまかつ:「誰」の「何」に「どう」役立つのか)の略です。
「たまかつ」を生きるために、
そのあり方を言語化し、 「たまかつ」で卓越するためのコンセプトを描き 自分独自の商品サービスをつくり出す
価値共創コミュニティをつくり
その価値共創コミュニティをつくるあり方と方法を共有する、助けわかちあうエコシステムをつくってゆきます。
 
通常のビジネスでは、価値を提供する側と受け取る(顧客)側の分断があるのではないかと思います。私たちが取り組んでいるのはこの境界を外へ外へと動かしてゆくことです。お客様と「お客様のお客様」に対して一緒になって価値をつくってゆくことです。
 

これこそは自分が生まれて来た意味だ

と思えるような仕事をしていますか?
そういう人は本当に幸せだと思います。
あぁ、自分はこれをやっている時に、生きている!っていう充実感を感じる!!
人の役に立ってて嬉しい!
魂が喜んでいる!!
と感じながら日々を過ごしたいと思っています。
 
でもそういう生き方は
特別な人だけに可能なのでしょうか?
いえ
誰にとっても可能だと思います。 ただ、
どうせ無理と諦めているだけだと思っています。
 
 
皆がそうなったら、世界から紛争や奪い合い、いじめや過労死などもなくなるんじゃないでしょうか?
どうやったら、誰もが「ありえる」と思えるでしょうか?
 
諦める最も大きな要因は 才能か経済的な理由ではないでしょうか?
 
でも、 それは、 本当でしょうか?
 

なぜ、価値共創コミュニティなのか?

私は、仕事が楽しくない、意味価値を感じないことを生活のため、世間体のために仕方なく働いている人を減らしたいと思っています。なぜかというとそういう人は楽しそうじゃなく、不機嫌で優しくない。文句やぐちが多く一緒にいると暗い気持ちになります。いじめやハラスメントはこういう状況で発生する気がします。その人たちも好きでそうしているわけではないと思うのです。その人たちに「お金を払ってでもやりたいことなのに、ありがとうと言われてお金までもらえる。だから、もっとうまくなって役に立ちたい」という喜びや楽しさ満ちて働いているイメージが湧いただどうなるかな。そういう人が多い世の中って良さそうだな。その方がいいと思っちゃったんです。それで、TTPS勉強会に取り組んできました。
とはいえ、なかなかそう簡単にはいかないのですが、たまたまやってみたことが、再現性のある「グループコーチング」として形になりました。これはこれで効果があって、幸いなことに広がりつつあります。ただ、価値があるものを創り出すという点ではそれだけでは十分ではありませんでした。振り返りにもある種の「発達段階」があるのです。最初は、自分のできなかったことに注目し、事柄やタスク中心の振り返りになります。誰の何にが重要ですよと伝えてはいるのですが、わからない人がいます。
 

この価値共創コミュニティが

現実的な方法ではないかと考えるようになりました。
 
なぜなら、顧客コミュニティは、会社に勤めていても、学生でもその気になれば、いつからでも、小さく始めることが可能だからです。
 
振り返ってみれば、私の会社であるベルノートは7つの習慣を受講してくれた社長たちと始めた勉強会が基盤になっていました。
 
顧客コミュニティをつくるためには
貢献する顧客対象を決めて、
その人の何にどう役立つのかという理念
役に立つための商品サービスをつくることが必要になります。
 
それは、簡単にできることではありません。
日々の取り組みの中から意味を見つけ、
自分と他者を理解して、自分自身に孵り、
やることやらないことを明確にして、時間と情熱を傾ける「たまかつ」を決め、
進んでいることがわかる指標を決めて、進捗を励みにやり抜いて
才能を磨いく
パーソナルな探研(探求&研究)室があると継続できるのではないか?
 
それが『ありえる楽考』です。

ありえる楽考は

パーソナル研究室です。
魂からエネルギーが湧いてくる活動「たまかつ」に取り組みます。
立場・役割のしがらみのない4人(探研隊と呼びます)で、 対等な立場で・率直な意見を言いあい・肯定の姿勢で関わり合い、 (楽友の三原則と呼んでいます) 毎週1時間、12週間、お互いの「たまかつ」を応援しあいます。
ZOOMを使い空間的・時間的制約を超えます。
虚栄と自己欺瞞(卒業しない試験)と向き合います。
限界に挑み、探研(探求と研究)を習慣化し、 自分を知り、他者を知り、自らを変えてゆきます。
3ヶ月毎に一緒に振り返るメンバーを変えることで、楽友の輪を広げます。

たまかつ(魂からエネルギーが湧いてくる活動)

『自由からの逃走』などで知られるフロムによれば、「社会的自我」から「自分自身に孵る」ために必要なのは、自発的な活動です。
 
私たちの幸福度を下げているのは「あれか、これか」と迷う「選択の自由」だといいます。
 
そこから自分自身の魂のままに生きる「積極的自由」の段階に至ると迷いがなくなると言われています。
それは、安冨さんによれば、孔子が『論語』で提唱した「道の完成」という生き方であり、ドラッカーのマネジメントでもあります。
 
自分自身に孵り、自分が魂から成し遂げたいことを自分事で進めるようになると、会社の仕事でも主体性・創造性が発揮されるようになります。時間が足りなくなる要因の多くは、決めるための情報収集や念のための準備ではないでしょうか?情報が足りなくても着手し、結果からフィードバックをかけて仮説を磨き即断即決できることが増えることで、精神的にも時間的にも余裕ができてくると感じています。

卒業しない試験:虚栄と自己欺瞞

とはいえ、このような「たまかつ」に取り組む人がそれほど多くないのが現実です。
なぜなのでしょうか?
大抵の人、特に会社に勤めている方は、やらなければいけないことに追われてじっくりと自分自身を振り返る時間をとれていないのではないでしょうか。 周囲の期待に応える、あるいは顧客の要望に応えることに、時間とエネルギーのほとんどを費やしています。
私は大学でのボート部体験以来「全員がリーダーシップ(主体性)を発揮する創造的な組織づくり」に取り組んできました。
コーチングや協力ゲームなどを使ってチームづくりをしています。 しかし、目的やゴールを共有しているだけでは協力はおきません。 一人ひとりが自分自身に孵ることを阻害する要因があるからです。
 
阻害要因の本質は、生まれもった才能や人格は変わらない。できる人はできるしできない人は努力してもむだ。だから、他者より優越していることを証明しなければいけないし、失敗してはいけないという不安や恐れではないかと考えています。
ワークショップ中に上下関係が思考停止を生む現象の直面し、「あ、これが卒業しない試験か」と気づきました。大学院の指導教官の田坂先生は、40歳位までに自分の中にあるコンプレックスと向き合わないと人間関係で失敗すると授業で語られていました。
私たちは生まれてからずっと、指示する⇔服従するという関係があたり前になりすぎていて、指示することで主体性や創造性を抑圧することに気づいていません。私も永らく気づいていませんでした。
安冨さん、深尾さんが取り組まれている魂の脱植民地化研究が気づきの伏線になりました。 魂というとおどろおどろしい感じですが、自分自身というような意味です。植民地化というのは、ある価値観や考え方を押し付けられるということです。たとえば、日本人として、日本語を話している時点で植民地化されているということなのです。会社に入れば、社風に染まるというようなことも植民地化で、生きてゆくためには、少なからず植民地化されます。安冨さんはアリス・ミラーを引用して、その真の原因は、自分自身が隠蔽している子どもの頃に親からされたことにあるといいます。安冨さんは自分自身を振り返り、京都大学に進学し、研究依存症になって研究に打ち込んだのは、親が愛情からではなく、虚栄心のために自分に対して行ってきたハラスメントのせいである。自分がされたことを妻が子どもに対して同じようにしていることの共犯者だったということに愕然としたといいます。
問題なのは、植民地化されることによって、自分自身の感じ方がわからなくなってしまうことです。私たちは社会に適応するために「やりたいこと」よりも親や先生が勧める(場合によっては押し付けられて)「やらなければいけないこと」を優先し、何がやりたいのかわからないので、とりあえず、有利なポジションを取ろうとして、勉強に励み有名大学に進学し、有名企業に就職しようとします。
自分がどう感じたかよりも、この状況ではどう言った方が適切か、立場から考え、正解を探し、知識として学んだことを考えて対応する。このように行動すると商品やサービスは、どこも似たり寄ったりのものになり、価格競争に巻き込まれて、やればやるほど苦しくなり、精神的にも時間的にも常に余裕がない状態になり、やり場のない怒りが充満し、弱いものが更に弱いものをいじめる状況になります。

「誰」の「何」に

GRITの著者のDuckworth教授は、GRIT PARAGON(やり抜く力の鉄人)は、誰かの役に立つから粘り強く取り組めるのだと述べています。私たちの人生を意味あるものにするのは、理念であり、目的です。利己か利他かはどちらかではなく、両方同時に追求できるのです。

「どうやって」

「ありえる」と名づけた仮説を立てるフォーマットを使っています。 あい手の立場から観て、機会に気づく(現状) り念、目的を明確にする(目的) えたい結果のイメージを描き期限を区切る(目標)るい推して、第3案を考えだします(手段)