あけまして、おめでとうございます!

2022年の成果はなんといっても(▶をクリックすると文章が展開されます。トグルと呼ぶそうです)

ファシリテーター育成からコミュニティオーナーというレイヤーが現れた

言われたことはちゃんとやれる、前例があることはできるものの、自分で考えて自律的に動いてと言われると途端に困る人が少なくないですよね。自律分散型の組織をつくりたい、自律人才をつくりたいと思いつつどうしたものかと思っていたのですが、あーこれかもという手応えを感じられたのです。
ファシリテーターやオーナーは参加者を集めさえすれば、なることはできます。
ただ、オーナーシップファシリテーターを育成することを通じて育まれるようです。 ファシリテーターは、当初はメンバーに自分が介入することを意図します。やがては、メンバー同士が相互作用しあう場はどうやったらできるかに関心が移ってゆきます。オーナーシップは仕組みづくりに意識の重心がある場合に育まれる。ファシリテーター(他者)を通じて成果をあげる仕組みを考えることによってオーナーシップが育まれます。 ファシリのいないオーナーは構造的に「自分でやる」意識が残り、意識の重心が自分が指示して人にやってもらう、やらせる意識に留まるのかもしれないのです。
プレイングマネジャーが部下を育てるよりも、自分でやった方が早いと思ってしまうように、自分で育成してうまくいくなら、言語化したり、構造化するよりも自分でやった方が早いと思ってしまう。言語化したり、構造化するの面倒だし、時間がかかるし、伝えたからといってすぐにできるようにはならないし忍耐の時間がながい。
自分がやったらできるわけなので、暗黙知はたくさん持っているわけです。それをひとつ上の階層から観ると今まで見えなかったことが見えるようになってくることがあるのです。一つ上の階層があると下の階層の課題を俯瞰して観られるようになるわけです。
オーナーという階層ができることで、情報-知識-知恵具体-抽象-原理How-What-Whyに対応するメンバー-ファシリ-オーナーの階層によって関心の重心が変わってくることが意識しやすくなり、見えていることの違いということが説明しやすくなったのです。

エコシステムになってゆく道筋が見えた気がします

このオーナーの役割を通じて、オーナーシップが育まれてくるケースが現れることで、関心でつながる30人くらいの小さなコミュニティが共通の言語やOSをもって連携しながら広がってゆく道筋が見えてきた気がします。コミュニティの人数が増えてマネジメントコストがあがってきたら(わかりやすいのは、3ヶ月毎のメンバーのシャッフルがしにくい)関心の近さで株分けしてゆくことで、より深く関心を深堀りしつつ、連携することで規模のメリットも享受できます。
そんな価値共創のエコシステムになってゆくイメージがみえてきました。
 
2023年は

自己組織化やエコシステムを理解できる実践例になる

各オーナーのコミュニティから、新たなファシリテーター、オーナーが輩出されて、
参加者−ファシリテーター−オーナーの階層をもったコミュニティが30ほどできれば、
ますます、多様な関心、強みをもった人やチーム、コミュニティが連携して エコシステムになってゆくんじゃないかと妄想を膨らませています。
これまで、個人の能力開発として理解されてきたグループコーチングですが、本来目指していた「組織ではなく、個人が主役」の知識創造の方法論として理解してもらえるようになるのではないかと期待が持てるようになってきました。
個人⇔チーム⇔コミュニティ(組織)さらには、コミュニティを超えて知識が創造されるエコシステムとして理解してもらえることが重要なのです。そうなると研修講師やコンサルタントをしている個人にも顧客のジョブを理解し、それを何とかする商品サービスを開発し、プロトタイプを試してフィードバックをしてくれるコアユーザーを週イチで観察できる機会の価値が高まるからです。さらには、口コミで広め、価値が出るところまでフォローしてくれるようなユーザーコミュニティがつくれると認知してもらえるようになるんじゃないかなーと。
そうなると広がるスピードは早まると思うのですよ。
 
 
今年最初のTTPS勉強会は1月24日(火)19時から
越境学習についてやります。
 
PS
2016年に始まったありえる楽考も7年目に入ったことになります。
最初から参加し続けている人もいます。毎週の活動をなぜ続けて来られたのだろうかと考えると最大の強みは、コンテンツをこちらから提供するのではなく、一人ひとりの人生そのものが学びの源泉だからなのだろうと思います。
時折、コンテンツ提供もしていますが、12週くらいが限界です。
信頼関係の要件はいくつかあるかと思いますが、最重要なのは、接触頻度ではないかと思っています。物理的な接触だけではなく、思い出す、想起される頻度ではないかと。
ありえる楽考は、その人の人生で最も大切なことに時間とエネルギーを使うって充実感を味わいながら生きてゆくことを応援しあうコミュニティのエコシステムです。
毎週、その人にとって最も大切なことについて聞くことは、リアルタイムで進行するその人が主人公の筋書きのないドラマを垣間見させていただくことです。連載マンガの発売日、テレビドラマの放送日を待ちわびる気分です。これにまさる価値あるものはないんじゃないかと思えています。そういう関係を何年も続けた人はかけがえのない人、自分の人生そのものといえるかもしれません。
私の人生を彩るキャストの一人であり、私もその人が主人公のドラマでちょい役でも担えているなら嬉しいです。
今まではそういう関係の人は、家族や会社の人など狭く限られたものでした。
オンラインによって、そういう人を距離の壁に関係なく持てる世界は素敵です。
これは意図してつくったものではなく、別の活動のなかで、たまたま偶然できたものでした。それを見逃すことなく、価値あるものとして育ててこられたのは幸いでした。
貴重なアイディアを殺すのは、大抵の場合、自分自身です。ちょっと待って、それが価値があるんじゃないと止めてくれるのは、自分のことを理解してくれている仲間です。そのアイディアが形になるのを励まし、見守ってくれるのも仲間。試してフィードバックをくれるのも。なかなか理解されずに、批判されて、やっぱりそれほど価値がないんじゃないかと落ち込んだ時に、立ち直らせてくれるのも。そんなイノベーションの苗床としてのコミュニティをつくる方法として広がっていってくれるのはありがたいことです。
 
 
さらに蛇足で、
コミュニティのテーマソング(オレンジの世界)までつくってしまいました。
田上さん、EMS恐るべしです。