「誰の何に役立つのか」を明確にすることのパワフルさを最も雄弁に教えてくれると私が感じているのは、Steve JobsによるAppleの復活劇です。
彼は、当時、Appleに大量にあった商品のほとんどを廃棄し、iMacに賭けました。
iMacが完成するまで、売る商品がない間に彼がしたことは、Think differentと呼ばれるCMを主に社員向けに制作し発表することでした。
私たちは、世の中を変えるような人が(誰の)自らを表現する(何に)ためのツールをつくるということを宣言し、これによってAppleが誰の何のために仕事をしているのか明確にしたのです。
もちろん、Appleの製品を買う人たちのほとんどは、Crazy Onesではありません。しかし、その人たちは、世の中を変えるようなCrazy Onesが選んだものを使いたいのだということを証明したのです。
大衆に向けての商品を作る必要はない。サイモン・シネックがTEDで語ったように、最初に顧客にすべきなのは自らの価値観で判断できる人、イノベーターです。
 
私たちも、多くの人に役立とうとする必要はないのです。Jobsが選んだのは20人の人たちです。
さらにいえば、ただ1人、Jobsが納得し、自らの創造性を解放するものであればよかったのです。
なぜなら、私たちは、Jobsの価値観、こだわりを信じているからです。現時点で最高のものである。他のものを試して時間を無駄にする必要はないということを理解しているのです。
 
誰の何に役立つのか決まらないという人は、Jobsのように自分を顧客にしてみたらと提案しています。なぜなら、自分のように困っている人のことなら、その人が陥っている構造が想像しやすいからです。
その人の役に立つことは、間接的に自分の役に立つことでもあります。自分がこのことに困ったのは、この人たちを助けるためだったのかと思えたら、自分をこれまで苦しめてきた、大きな失敗、困難はむしろ福音だったと思えるのではないでしょうか。それが癒やしであり、成長であり、人生の意味(つまり、たまかつ)なのではないかと考えています。
 
CRAZY ONES
Here’s to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square holes.
The ones who see things differently. They’re not fond of rules. And they have no respect for the status quo. You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them.
About the only thing you can’t do is ignore them. Because they change things. They invent. They imagine. They heal. They explore. They create. They inspire. They push the human race forward.
Maybe they have to be crazy.
How else can you stare at an empty canvas and see a work of art? Or sit in silence and hear a song that’s never been written? Or gaze at a red planet and see a laboratory on wheels?
We make tools for these kinds of people.
While some see them as the crazy ones, we see genius. Because the people who are crazy enough to think they can change the world, are the ones who do.
 
クレイジーな人たちに祝福を。はみ出し者、反抗者、トラブルメーカー、場に馴染めない人たち。 彼らは物事に違った見方をする。彼らは規則を好まない。現状維持なんて毛頭も考えていない。君たちは彼らの言葉を引用することも、同意しないこともできるし、奴らを持ち上げることも、こき下ろすこともできる。
おそらく唯一、君たちができないことは、彼らを無視することだろう。
 
なぜなら彼らは物事を変えてしまうからだ。彼らは発明し、想像し、癒し、探究し、創造し、ひらめきを与える。彼らは人類を前進させるのだ。
きっと彼らは、いかれずにはいられなかったのだろう。
そうするほかに、真っ白なキャンバスに芸術作品を見いだす術はあるのか?
沈黙の中に誰も書いたことがない歌を聴く術はあるのか?
赤い惑星を見つめて車輪付きの実験室を考え出す術はあるのか?
 
💡
私たちは、そういう種類の人間のための道具を作っている。
 
彼らをいかれた連中と見る人もいるが、私たちはそこに天才を見ている。世界を変えられると考えるくらいいかれた人々は、世界を変えていく人たちなのだから。
 
 
Jobsの対話から
大人になると、この世界とはこういうもので、自分の人生も、その中にある人生を生きることだ、と言い聞かされることになりがちだ。壁を叩くようなことはしすぎるな。良い家庭をもって、楽しみ、少しばかりの金を貯めよう。
そういうのは、とても制約された人生だ。たったひとつ、単純な事実に気づけば、人生は可能性がずっと開けたものとなる。それは、自分を取り囲んでいるすべてのもの、人生と呼んでいるものが、自分より賢いわけではない人々が作り出しているということだ。周りの状況は自分で変えられるし、自分が周りに影響を与えることもできるし、自分のものを自分で作ることも、他の人々にもそれを使ってもらうこともできるのだ。
人生だと思っていたことも、突いてみることができ、自分が何かを押し込むことで、反対側で何かが突き出たりするのだと悟り、人生は変えることができると理解すれば、自分で人生を造形していくことができる。それこそが、おそらく何よりも大切なことなのだ。それこそが、人生はそこにあり、自分はその中で生きるしかないという誤った考えを揺さぶって振り払い、人生を抱きしめ、変化させ、改善し、自分自身の痕跡を刻み込むということなのだ。
私はこれはとても大切なことだと思うし、どのようにそれを学んだかに関わらず、それを学んだ者は、このいろいろな意味で厄介なことがらを抱え込んだこの人生を変化させ、より良いものにしようと望むことになるのだと思っている。一度このことを学べば、それまでのままではいられないのだ。
 
分離の不安:誰の何に役立つのかを考える効能2021/7/19 7:492022/7/2 2:46
 
愛を学習する