【ありえる楽考週報 vol.48】
今週の「ありえる楽考」週報は、
英語プロジェクトの参加者募集と11月21日の人生の法則読書会など今後のイベント情報です。
パタプライングリッシュを通じて、コンセプト-モデル-ストーリーの実践知を深めませんか?
英語?
と思われるかもしれませんが、何らか技能を習得することは、言語の習得と似ているという説があり、それは、そうだなと感じていました。
ファシリをすることを通じて、人は誰もが「自分語」で考え、「自分語」で話していて、同じ単語、文法を使っていても、指している内容は人によって違っているのだなぁと実感しています。だから、他者とのコミュニケーションでは、外国語を話している人とやりとりしている時と同じ心構えでいた方が、間違いが減らせる気がします。よって、何かを学ぶ時には、その領域におけるパラダイム(ある特定の範囲・領域、たとえば組織や世間では、こうするとうまくいくというルールやパターン。言い換えれば常識・習慣のようなもの)を理解して、自分がこれまで培ってきたパラダイムと対比させます。

これまで、コンセプト(概念)-モデル(体系)-ストーリーをつくってもらおうとしてきました。イメージしてもらうサンプルとして岡田メソッドなどを紹介してきましたが、実体験してもらえた方がわかりやすいよな、何かいいものないかなと探していました。

それで、英語や日本語を教えるということを通じてなにかできるのではないかとちょこちょと試してきたのですが、パラプライングリッシュを試してみて、これは使える!と感じています。
スピーキングに特化して、TOEICなど高得点でもなぜ会話できないのか現象に対する原因を明確に説明しています。
英語が話せるようになるためには、知識(意味記憶)を技能(手続き記憶)に変換する必要がある。
話せない阻害要因を明確にし
話せるようになる体系を整理し、今どこがボトルネックになっているのか割り出して
適切なプラクティスをリコメンドしてくれます。
耳に入った数字を3つか4つずつ符号化して、意味ある記憶として長期記憶に保持し、それらの記憶を取り出し構造と結びつけることによってどの塊が次に来るかを覚えた
文章を構成する単語を覚えつつ全体の意味を理解しようとする
というのは、まさに、この状況ですね。
どんなものであれ、それなりに込み入った活動をする場合には短期記憶の容量を超える情報を頭にとどめておく必要があり、われわれは意識するかしないかにかかわらず、常に何らかの心的イメージをつくっている。
この習慣化するための仕組みとしては5人1組でミンチャレを使っていますが、ここをグループコーチングにできるんじゃないかとということです。

『人生の法則』読書会
11月14日火曜日21時からです
ありえる楽考では、価値共創するには4つの頭の使い方が必要だと考えています。
そして、それは、知識創造のステップである観察→概念化(=コンセプト)→モデル(システム)化→実践化(ストーリー)の各ステップにおいて必要になる頭の使い方でもある。そのどれかが欠けるとステップがそこで止まってしまう。誰もがトレーニングされていない5歳児レベルの頭の使い方があって、それで失敗しがちなので、それを特定して鍛えてる必要があり、そのための方法は、得意な人を観察することだと伝えてきました。
人生の法則では、文化を伝承するために4つの欲求の発露があるのではないかと仮説立てしています。つまり、伝承するためには、4つの役割が必要だということです。
本の中の例としては、
注目型の人が「推し」をみんなに薦めます
理想型はみんなこの「推し」に興味をもつ”べき”だと主張し
指令型はこの「推し」に関して組織したり発言をまとめたりして、全体の指示を始める
法則型は、この「推し」の素晴らしさを分析したり評価したりする
注目型だけでは、内輪で盛り上がるだけで進展がない。理想型がいることで、みんなに伝えるべきであるという行動を起こす。指令型がいることで、具体的なアクションが明確になる。法則型がいることで他と比べてどうかと評価する。

この4つのタイプ分けとしては、B-Brainという脳タイプ診断もあります。ここでは右脳と左脳、俯瞰レベルの2次元3次元のマトリックス。少し前に読書会をしたWhole Brainの右脳と左脳、感情と思考のマトリックスもありました。
いずれにしても、対角線の脳の使い方は、お互いに理解しにくいものの何かを成し遂げるには、どれも必要なのです。なので、隣のタイプが間に入って通訳するとあぁそういうことかぁ。全然わからなかった。そんな風に考える人がいるんだなとここでも言語の習得と同じく単語と文法の理解が知識(意味記憶)から技能(手続き記憶)になる必要があります。
そんなわけで、読書会を通じて文化の伝承と4つの役割機能の関係について共通言語をつくれたらいいなと思います。
11月18日(土)ココファーム収穫祭
ココファームの話は折に触れてちょくちょくしていますが、年に一度の収穫祭から出会ってもらうのがいいのではないかということで、コロナがあけたので伺いたいと思います。
聞いたことないという方に少しだけ紹介しておくとココファームはこころみ学園という養護学校の卒業生が自立してゆくための障害者支援施設です。養護学校の先生をしていた川田さんが卒業生が就職してもながく続かないことを憂いてなんとかしたいと思って私財をなげうって山を買って卒業生や親御さんたちとぶどうの栽培をしたのが始まります。障害者支援施設がつくったものというと安くしか買ってもらえない、しかも同情してというイメージがあるかもしれませんが、ここのワイン、特にスパークリングはサミットの晩餐会に供される、つまり、日本が世界に向かって自信を持って出せる日本最高のものだということです。それができるのは、ルミアージュというスパークリングの最も重要だけれども、恐ろしく忍耐が必要なプロセスを彼らの決まったことを手順通りにやるという特性を活かせばできるというところなのです。
だから、思うのです。
資質があるのであって、強みがあるわけではない。
それを弱みになるか強みになるかはデザイン次第だと。
才能は適切な努力によって開花するのです。
理屈ではなく、体感していただければと思います。
11月19日(日)ツキノイチテラス(月イチライブ)at楽々テラス

今週の週報は以上です!