Sports in Life Community(SLC)始動! / 野手

1.はじめに
こんにちは。Sports in Life Community (以下、SLC)の野手泰将と申します。
私は幼少期より父親の影響を受け、3歳からスキーを始め、小学生でサッカーと野球、中学&高校はバレーボール、社会人になりゴルフ、健康維持のためのランニング(東京マラソン完走)など様々なスポーツに触れ、スポーツ用品店を運営する会社で仕事をしてます。

私がこれまでスポーツを通じて学んだことは「好きなスポーツを楽しむ!経験する!応援する!」ことで心が豊かになり、仲間とともに成長することへの喜びを感じたり、チームに属して応援する一体感や、勝ち負けに一喜一憂する感情に共感したり、スポーツが人々に与える夢や感動に触れる幸せを実感できて、共通の価値観のもとに集まったチームメンバーは素晴らしい物語の主人公になれるということを感じたことです。
しかし、多くの人が「スポーツ」をイメージするのは、学校の部活動や体育、プロスポーツやオリンピックなどのアスリートや一部のプレーヤーであることが多いのではないでしょうか?
私の中学校では全校生徒が何らかの部活動に入部するという校則があり、私は父親の勧めでバレーボール部に入部します。当時は「キャプテン翼」ブームでサッカー部は競争が激しく、レギュラーになれないなぁ~と思っていて、高身長(中学1年で163㎝)を活かせるバレーボールを選択しました。結果としてレギュラーを勝ち取り、私たちの世代はレギュラー全員が身長170㎝以上の大型チームで個々の能力も高かったのですが、最後の大会では地区大会で敗退します。今思うと「当然勝てる」という思い上がりがあり、チームワークや試合中のコミュニケーションが不十分で、自分たちの能力を出し切れなかったのだと思います。私自身も最後の試合で力を出し尽くした…やり切った…という感覚が無く、それよりも「これで厳しい練習から解放される」という気持ちが強かったことを覚えています。地区大会で敗退したチームですが、県内の私立高校からバレーボールで推薦入学の話が私を含めて3名にありました。その高校は寮に入ることが必要で、私は高校に入ってまでバレーボール一筋の生活は考えられず、自宅から通える県立高校に進学します。高校でもバレーボール部に入部しますが、経験者が少ないこともあり、初心者に教えてその人が成長する喜びを感じたのが新鮮でした。当時は限られたメンバーで試合に出るためのチームづくりを無意識にやっていましたが、仲間とともにチームが成長する実感があり、私のスポーツに対する価値観が変わった瞬間だったのかもしれません。
ここで「Sports」の語源を紐解くと、ラテン語の「deportare(デポルターレ)」が語源であり、その意味は「日々の生活から離れること」、すなわち「気晴らし」「休養する」「楽しむ」「遊ぶ」など、本来Sportsという言葉が意味する範囲は広いと言えます。
さらに日本におけるスポーツ文化の歴史を見ると、明治時代の初期に「身体を鍛えること」を主眼に置いた輸入がされました。これは「遊び」の要素が切り離され、明治の三育「知育」「徳育」「体育」となり、日本のスポーツ文化は軍隊と学校の中で浸透と成長をしていくことになります。また日本は古来より精神を磨く伝統として、武士道に代表される「道」を極めることを求めたストイックな道徳的訓練の中で、本来の「楽しむ」ことを罪悪と考え、児戯として軽んじたということも近代スポーツに影響を与えていると言われます。日本におけるスポーツの価値を、身体機能の発達、道徳と品位の向上、生涯スポーツを持て、と教えつつ、遊びや楽しみの要素を入れたならば今日の日本のスポーツ文化のあり方が変わっていたかもしれません。

現在の私は、仕事を通じてスポーツの価値を提供する立場にあるのですが、もっと自由に好きなスポーツを生活に取り入れて「健康」や「幸せ」を手に入れることができるのではないか?あらゆるスポーツの視点から考え方を学び、ライフスタイルの選択肢を広げることができるのではないか?スポーツを通じて地域社会に貢献できるのではないか?と思うようになりました。
それはなぜか?と考えると、私は新入社員の頃、スポーツを楽しむことやプレーの質を高める道具選びのお手伝いをすることなど、スポーツ用品の販売を通じてスポーツの価値をお客様へ提供し、お客様から感謝されることに仕事の喜びとやりがいを感じていました。しかしいつの日からか管理職としてのマネジメントの課題や、業務の問題ばかりに目を向けて仕事をしている自分になり、本来のやりがいを見失ってしまい、仕事の喜びを感じることが少なくなりました。そのような自分に向き合うキッカケを与えてくれたのが、2021年10月から参加したグループコーチングであり、自分の内省を続けていくこと、ふりかえりをともにするメンバーからの気付きを得ること、さらに2022年1月からはファシリとしての視点で相手のその先にあるものを見にいくことは、本来の自分の気持ちに原点回帰することにもつながり、たましいからエネルギーが湧いてくる活動(=たまかつ)を見つめる機会となりました。その中で私一人でやれることには限界があることに気付き、同じ価値観を共有できる仲間とともに、互いに楽しみAI、良い影響を与えAI、ともに学びAI続けることができるSports in life Communityをつくってみたいという想いに至りました。(3つのAIの活動=「3AI action」)
そして私の「価値観」をつくってきた背景と経験をふりかえると、大学時代を宮城県石巻市で過ごし、2001年に今の会社に入社してからは宮城県仙台市で暮らしたこともあり、宮城県は第2の故郷と言える場所になりました。そして2007年にイオングループ労働組合連合会が主催する「カンボジア・ワーキングキャンプ」に参加した際、カンボジアに井戸を寄贈する活動とカンボジアの歴史に触れたことが衝撃的な出来事であり、私の社会貢献に対する意識が大きく変わりました。その後、2011年に東日本大震災が起きて、第2の故郷である宮城県石巻市は甚大な被害を受けることとなり、私自身が多くのボランティア活動に参加し、被災地(福島県南相馬市、宮城県石巻市、岩手県釜石市)に足を運び、そこで出会った人たちの愛に溢れた「優しさ」と「見守りの心」に触れることが自分の大きな財産になりました。特に2014年以降、労働組合の専従者になり、活動に参加するだけでなく、その活動を支える側として関わることで、その地域の人の想い、エネルギーに満ち溢れた活動へ参画できたことが、私の価値観に影響を与えてきたと思います。
↓ 2019年の台風19号で海岸に打ち揚げられた流木を清掃する(岩手県釜石市根浜海岸) ↓

↓ 同じ根浜海岸にて津波体験からの防災学習を実施。(社)三陸ひとつなぎ自然学校様 ↓

このSLCでは、私はこれまでの経験を活かした「見守りと優しさのマネジメント」を実践して、One for all , All for one(一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために)の精神で活動していきます。
※大切にしたい価値観
「人に優しく」とは・・・人の憂いに寄り添い、痛みを感じ取り、受け止めて、強い心をもてる人。
「人を見守る」とは・・・やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
※One for all , All for one の精神
フランスの小説「三銃士」の中で主人公と三銃士との誓いの言葉として登場します。そしてラグビーのチームプレーの精神として有名な言葉になりました。日本語で直訳すると「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」ですが、ラグビーでは「ひとりはみんなのために、みんなはひとつの(勝利=目的)ために」という意味で使われます。
なぜラグビーでこの言葉が使われるか?→ラグビーはポジションによって求められるプレーと役割が大きく異なり、どのポジションも欠かすことができないため、全員の力で勝利を掴むことが必要になるからです。
2.活動内容
「スポーツ」と「健康」をキーワードとして、このコミュニティに参画するサポーター同士がつながり、互いに楽しみAI、良い影響を与えAI、ともに学びAI続けること(3AI action)ができる「場」をつくり、サポーターの皆さんが「幸せ」を実感できる活動を目指します!
(1)週1回のふりかえり
1クラス5名(ファシリ1名、サポーター4名)を基本として、グループコーチング形式でふりかえりをします。12週ごとにクラス替えを行い、イオンコミュニティなどと連携していきます。
(2)コミュニティ主催のイベント
年2回(HappyDay&PeaceDayの前後頃を予定)
3.FAQ
Q1)運動音痴でスポーツをすることは苦手ですが、健康には興味があります。参加できますか?
A1)はい、参加できます。SLCではスポーツを楽しむことを大切にします。健康を維持することも楽しく続けられることがポイントになります。SLCでそれを見つけてもらえると嬉しいです。
Q2)部活動から競技スポーツを続けていますが、まだまだ上達したいと思ってます。ここで上達のヒントが得られますか?
A2)個人の競技レベルを上げたい人にはこのコミュニティは向かないかもしれません。上達への向上心はもちろん必要ですが、それ以上に競技スポーツから生涯スポーツへシフトしていくことや、年齢的に長く楽しめるスポーツとの関わり方にフォーカスする場を提供します。その中で上達のヒントになることがあるかもしれません。
Q3)このコミュニティの目的を簡単に教えてください。
A3)スポーツをより身近なものに感じてもらい、より良いライフスタイルへ変えていくことで「健康」を手に入れてほしいです。健康を維持するためには「運動」「栄養」「休養」のバランスを保つことが必要とされますので、その基礎知識や実践方法などを紹介します。身体の健康は心の健康にもつながり、小さな幸せを実感できると良いな~と思います。
Q4)参加費はありますか?
A4)オンライン定例会は無料で実施します。お気軽にご参加ください。年2回の気晴らしの日の企画については、会場費やその他必要経費がかかる場合に実費としての参加費を徴収します。その際は事前に経費明細書をご提示します。
Q5)活動内容の具体的イメージが湧かないのですが?
A5)オンライン定例会では、お互いの関係性を高めていくことから、情報共有と意見交換を重視していきます。知人のアスレティックトレーナーも参加予定なので、正しい情報を提供していきます。
4.最後に
身体と心の健康は、幸せを感じることにつながります。
SLCではスポーツを通じてより良いライフスタイルに変化していくことを、互いに楽しみAI、良い影響を与えAI、ともに学びAI続けることができます。
スポーツを楽しむことを原点に、新たな魅力を発見し、人生にスパイスを加えて、挑戦することを応援してみませんか?
そこで見える景色はきっと素晴らしいものに違いありません。